M5Stack CoreS3 Lite版StackChan構築メモ:組み立て

シリーズ記事: M5Stack CoreS3 Lite版StackChan構築メモ1本目 / 全2本

StackChanとは

スタックチャンはM5Stackで作られた、JavaScriptで動くスーパーカワイイロボットです。stack-chan | README_ja.md

SNSなどでよく見かけるStackChanを組み立ててみました。

StackChanは、M5Stackを使ったロボット本体と、その中で動くソフトウェアから構成されています。 ロボット本体は、表情を表示するM5Stack、顔の向きを変えるサーボモーター、それらを収めるケースなどで構成されます。 これに対し、表情の表示やサーボモーターの制御、音声応答、AIエージェントとの連携は、ソフトウェア側が担います。

StackChanの作り方は、大きく分けて2つあります。 1つは、コミュニティで公開されているデータを使い、3Dプリンタで外装部品を作って組み立てる方法です。(Stack-chan community) もう1つは、2026年春ごろに発売されたM5Stack公式のStackChanキットを使う方法です。

今回は、手元にあったM5Stack CoreS3 Liteを使ってStackChanを組み立てました。 CoreS3 Liteを使った組み立て手順の情報はあまり多くなかったので、この記事では実際に用意した部品と組み立て方をまとめます。

用意したもの

タカオ版のケースセットには以下のものが含まれていました。

  • 3Dプリンタ部品
    • シェル (Ver.2.5)
    • ブラケット (Ver.2.5)
    • 耳HAT
  • ネジ
    • M1.7ネジ✕8 (予備✕2)
    • M3 20mmボルト✕2
    • M3 18mmボルト✕2
    • M3 16mmボルト✕2
    • M2 4mmボルト✕2 (予備✕1)
  • その他
    • Stack-chan_Takao_Base
    • Groveケーブル 10cm
    • 滑り止めゴム
    • シリコンチューブ
    • M2ネジ用六角レンチ

SG90には、以下の部品が付属していました。

  • サーボホーン3種 (クロス、両側、片側)
  • ネジ✕3

組み立て方

StackChanは、(i) シェル部分、(ii) 駆動部分、(iii) 足部分の3つから構成されています。

1. (i) シェル部分の組み立て

  1. クロスサーボホーンの両端の長い部分をカット 完成後の様子を見る限り、干渉しなさそうだったため、ここはカットしなくて良いかもしれません
  2. クロスサーボホーンの円柱部分が内側を向くようにして、シェルの右側面の内側にM1.7ネジ✕4 (ケース付属) で固定
  1. M5Stack CoreS3 Liteの背面の四隅のネジを外す
  2. M5Stack CoreS3 Liteの背面とシェルを組み合わせ、M3 18mmボルト✕2で上部を、M3 20mmボルト✕2で下部をそれぞれ固定

2. (ii) 駆動部分の組み立て

  1. Stack-chan_TakaoBaseのUSB Type-C端子とトグルスイッチが、ブラケットの穴から出る向きではめ込む
  2. M2ネジ✕2 (ケース付属) でTakaoBaseをブラケットへ固定
  1. SG90サーボ1つをブラケットの穴に差し込む。そのまま差し込むとサーボのケーブルが穴につっかえるので、ケーブルを根本で軽く折り曲げ、先に穴を通す形で入れるとスムーズに差し込める。
  2. 差し込んだサーボのケーブルを、ブラケットの楕円の穴を通し、2回ほど巻き付ける
  3. もう一つのサーボのケーブルも、同じ用に巻き付ける
  1. 2つのサーボをサーボに付属したネジでそれぞれ固定
  1. 穴に差し込んだ1つ目のサーボのケーブルを、外側から茶色、赤色、黄色となるようにした上で、Stack-chan_TakaoBaseの白色のソケットから離れた方の3ピンヘッダへ差し込む
  2. 同じように、2つ目のサーボのケーブルも3ピンヘッダへ差し込む

3. (iii) 足部分の組み立て

  1. クロスサーボホーンの両端が長くなっている部分をカット
  2. クロスサーボホーンの円柱部分が上側を向くようにして、M1.7ネジ✕4で固定

4. サーボの調整

この後、サーボをサーボホーンへネジ止めします。 その前に、stack-chan-testerをM5Stack CoreS3 Liteに書き込み、サーボを初期位置に合わせます。

stack-chan-testerの書き込み

ここでは、Windows11における書き込み手順を示します。

  1. VSCodeで拡張機能PlatformIO IDEをインストール
  2. stack-chan-testerをクローン
  3. VSCode下部の📁フォルダマークからenv:m5stack-core3sを選択
  4. VSCode下部の✔️チェックマークを押し、ビルド確認
  5. (筆者の環境ではintehexパッケージがインストールされていないとエラーが出たため、C:\Users\<ユーザー名>\.platformio\penv\Scripts\python.exe -m pip install intelhexとすることでintelhexをインストールしました)
  6. 問題なくビルド確認出来たら、PCとM5Stack CoreS3 LiteをUSBで接続
  7. M5Stack CoreS3 Liteの下側のリセットボタンを6秒ほど長押しし、緑色のLEDが点滅したことを確認
  8. VSCode下部の➡️矢印マークを押し、書き込み

stack-chan-testerによるサーボの調整

  1. 余っている適当なサーボホーンをサーボに差し込む
  2. GroveケーブルをM5Stack CoreS3 LiteとStack-chan_TakaoBaseにそれぞれ接続
  3. M5Stack CoreS3 Liteを起動
  4. M5Stack CoreS3 Liteの画面右下部当たりを押して、サーボを初期位置である90度に変更

他にもサーボのオフセット調整やランダム動作などが出来ます。 詳しくは、当該リポジトリのREADMEを確認してください。 なお、M5Stack CoreS3 Liteによる操作は画面下部の左側がボタンA、中央がボタンB、右側がボタンCとなっている点に注意してください。

5. (i) シェル部分、(ii) 駆動部分、(iii) 足部分を結合

  1. (ii) 駆動部分の下側のサーボと(iii) 足部分のサーボホーンを結合
  2. 1.で結合したサーボホーンとサーボを、サーボ付属のネジで固定
  3. Groveケーブルをシェルの穴に通し、M5Stack CoreS3 LiteとStack-chan_TakaoBaseに接続
  4. (i) シェルのサーボホーンと(ii) 駆動部分のサーボがハマるように、両者を結合 (サーボホーン側を先に接続するようにはめ込むとやりやすい)
  5. 4.で結合したサーボホーンとサーボを、サーボ付属のネジで固定

完成!

正面を向いているStackChan

終わりに

これでStackChanの組み立てが終わりました。 StackChanのソフトウェアの書き込みは、別途紹介したいと思います。